3 Jan 2011

証券取引法を骨抜きにするゴールドマンのFacebook出資 シリコンバレーの堕落は続く - Market Hack(外国株ひろば Version 2.0) - ライブドアブログ

さて、今回のディールで僕が気に入らなかった部分はゴールドマンは出資するにあたってSPV(特別目的会社=ヘッジファンドのようなもの)を組成し、これを経由してFacebookに投資するという点です。

これだとSPVへの投資を99人(=だと思います)まで許せるわけですから、Facebookに投資したいと考えていた投資家は「ゴールドマンの傘の下に入ることで」このSPVファンドを経由してFacebookに投資できるわけです。

なぜこんな回りくどい方法をするかといえば非上場企業の投資家数が499を超えてしまうと株式公開をしなければいけないという米国証券取引法のルールがあり、Facebookはだんだんこの限界の数字に近付いているからです。

昔からFacebookに勤務している社員は今後、ストックオプションのべスティング(権利発生)で株を売れるようになるので、その株を買ってくれる「受け皿」が必要になります。ゴールドマンは自社のSPVを通じて「買い手を斡旋する」ことができるわけです。この「外部投資家枠」は10億ドルあると言われています。

上に書いた仕組みはFacebookが非公開企業であり続けられることを保証する「抜け道」であり、ゴールドマンはこれを提供することでFacebookにも恩を売れるし、自分のファンドを経由してFacebookに投資しようとする投資家にも貸しを作ることが出来ます。言わば「未公開株私設取引所」を店開きするのと同じです。